ボブズ・ビターズ全11フレーバー解説

Abbott’s アボッツ
あまり知られていませんがマンハッタン・カクテルのオリジナルレシピにはアンゴスチュラではなくアボッツ・ピターズが使用されていました。クローブ、バニラ、シナモン、トンカビーンズなどが原料で、そのすべてがしっかりとした苦昧を作り出しています。アボッツ・ビターズは、1950年代初頭まで生産されていましたが、今では伝説となってしまったアメリカを代表するの樽熟成ビターズのひとつです。そして60年の歳月を経てボブズ・ビターズの復刻プロジェクトにより再びよみがえり、バーカウンターへと戻ってきました。マンハッタンはもちろん、マルテイネス、オールドファッションド、ピンクジンやマティーニといったクラシックスタンダードカクテルに使用してみて下さい。より素晴らしい味わいへと変化します。

Cardamon カルダモン
強く、はっきりとしたカルダモンがシャープな苦みの奥にかくれたほのかな甘みと非常に良く混ざりあっています。アンドレア・パテーリは、このカルダモンビターズを使用したモカ・アクア・カクテルでアワードを獲得しました。たくさんの原材料を使ってつくる通常のアロマティックビターズと違って、このカルダモンビターズはカルダモンのフレーバーを引き立てるためにその他の原材料を使用しているシングル・ビターズです。バーテ
ンダーにとって非常に使い勝手の良い仕様となっています。

Chocolate チョコレート
強いカカオ豆の香りにバニラやエスプレツソコーヒーのほのかなアロマが混ざり合っています。自然な苦みできっさを感じるほどではありません。素晴らしいダークカカオのチョコレートのフレーバーに樹皮のような苦みの香りをふくみます。

Coriander コリアンダー
フレッシュなレモン果皮のフレーパーに温めたナッツのような香りが潜んでいます。シャープではっきりとしたスパイス感にほのかな甘みと少し昔めなカラメル香のフィニツシュが続きます。

Grapefruit グレープフルーツ
驚くほどクリーンで新鮮なグレープフルーツのテイストにわずかな酸味とシャープな苦みが立っています。もともとはドーチェスター・バーのためにつくられました。テキーラやカシャーサともよく合います

Ginger ジンジャー
わずかにあたたかみを感じるショウガの風昧、期待遇りのフレッシュジンジャーのほのかなカラメルの香りが加わり自然な苦みへと続きます。

Lavender ラベンダー
このラベンダー・ビターズは濃縮されているにもかかわらず、軽快でフレッシュなフローラルアロマをもっビターズです。ローズマリーのほのかな香りも感じます。苦みはかなり穏やか。様々なカクテルによく合い、ドーチェスターホテルのバーの人気カクテルにも使用されています。

Liquorice リコリス
リコリスビターズは当初、アゴーペツ口ーネ氏が、レシピがリニューアルされたガリアーノのカクテルを改良するため開発されました。このリコリスビターズはわずかにウッディーで素朴なフレーバーのビタースイートテイストです。

Orange &. mandarin オレンジ&マンダリン
焼けたオレンジのような香りにフレッシュなマンダリンゼストのアロマと温めたスパイスのかすかなフレーバー。そしてセビリアオレンジの甘く苦いフレーバーが弾けます。皮の苦みが余韻を引きます。

Peppermint ペパーミント
メントールのフレーバーがはっきりとしたペパーミントの豊かな香り。ほのかな柑橘類の香りにわずかに苦いウッディーなフィニッシュへと続きます。力ルヴァドス・ワールド・力ップ2009で優勝したステファノ・コッシオによるカクテル(Pomme Allure)にはこのビターズが使用されています。

Vanilla バニラ
自然で香り高いタヒチアンバニラとかすかなココアのフレーバーが混ざり、ビターチョコレートのフィニッシュへと続きます。元Purl Londonのアンドレアスのカクテル” Tフリップ” はワールドクラス・ジン・コンペティションでこの商品を使用し、最優秀賞を獲得。Callooh Calleyのアンドレア・モンタギューも、このビターズを使用したカクテルでケンタッキー州のバーボン・コンペティションで優勝しました。